宋少鵬さんを囲む研究会のご案内

[開催日:2024年12月8日(日)]

 中国の改革開放が始まって既に40数年が経っている。改革開放と同時に、自由主義フェミニズム、マルクス主義フェミニズムなど様々なタイプのフェミニズムや、ジェンダー、LGBTQなどの概念が流れ込み、中国の思想の活性化をもたらし、研究の多元化の可能性を提供してきた。しかし、「外来思想」と「中国経験」を如何に融和し補い合いながらフェミニズムを「ローカライズ」するかという課題も絶えず存在し、中には「外来思想」は必ずしも中国の体質に合わず、少子化や高齢者ケアの危機など社会問題に対処する処方箋も見出せない、との見方も常に存在している。最近の世界情勢や中国国内の政治経済の要素を加え、「外来思想」に対する見直し機運がますます高まっており、社会主義時代の婦女解放、男女平等に思想的根拠を見出し、それを修正しながら理論化する動きもますます活発になっている。
 社会主義経験とは何か、今の女性が直面する生産と再生産のジレンマなどにどう答えるか、中国のフェミニズムの行方はいずこ?このような問題意識のもとで、私達は中国の代表的なジェンダー研究者の一人である宋少鵬さんを迎え、議論を深めていきたい。宋少鵬さんは中国人民大学の教授で、代表的な中国のフェミニストの一人である。近年、公私領域、労働、家庭、ケアなど様々な分野から社会主義時期に関するジェンダー研究を展開し、中国独自のフェミニズムを模索している。
 きっと生産的な議論の出来る研究会になると思います。奮ってのご参加を期待しています。

日時

2024年12月8日(日)14:00~16:30

会場

東洋文庫7階会議室(オンライン併用)

プログラム

報告者:宋少鵬(中国人民大学教授)

タイトル:「中国における集団化時期の再生産労働と『家庭』」
(中国語:「把家庭带回集体化时期再生产劳动的研究」)

コメンテーター:郭立夫(筑波大学ヒューマンエンパワーメント推進局 助教)

通訳:熱田敬子(ふぇみ・ゼミ&カフェ運営委員) 

*科研メンバー以外の方は事前の申し込みが必要です。下記メールからお申し込みください。対面かオンラインかもお知らせください。
 kxe02331*nifty.com(姚毅)

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